YAMAHA DGP-1 について

YAMAHA DGP-1 はキーのセンサーに本物のグランドピアノのアクションを使った 電子ピアノです.
北見に移民したのを機に YAMAHA DGP-1 の 一年あまり使用した中古の楽器を購入しました.ベルリンでは家で Steinway の B Fl"ugel を弾いていたので,電子ピアノでは, ものたりない思いをするのではないかと心配していたのですが, 結果として(基本的には)大変満足しています. 時折,ヤマハの音楽教室などで, アクースティックなグランド・ピアノを借りて練習しています. これは以下に述べるような, DGP-1の limitations による違いを補正するためですが, 従来の電子ピアノでのように, アクースティックな楽器を久しぶりに弾いたときに違いにとまどってしまう, というあのいやな感覚は全く感じません.
電子楽器は (i) オリジナルの楽器のシミュレーションをきわめる (ii) 独自の楽器として発展してゆく,という二つの道があると思うのですが, DGP-1 は (i) に関してかなりいい線をいっていると言えると思います. 私としては (i) をさらに進めて, これに (ii) の方向のフィーチャを加味してゆけば, すばらしいものになるのではないかと思っています. このページもそれを応援したい,という気持で書いています.

Limitations

気のついた点をいくつか述べます.ただし,上にも書いたように, 私の楽器は一年前のものなので, 現在では改良の加えられている点もあるかもしれません. なお,根本忍 氏 には DGP-1 の仕様のインフォメーションを, 調べていただいたりなどしてお世話になりました.ここに感謝の意を表します.

同じ楽器を使っていらっしゃる方, また yamaha の方など御意見をうかがえれば幸いです.


Sakaé Fuchino <fuchino@math.fu-berlin.de>

Last modified: Tue Dec 30 20:03:10 1997