Sakae Fuchino's Web Page の2005年以前の記録

諸事情によりリンクの切れてしまっているものもあるかもしれません.あしからず.
次のノートは, 2005年10月に京都の数理解析研究所で行われた集合論の研究集会での議論が契機になってできたものです: κ pre κ in light of the Tukey ordering . このノートは,数理解析研究所の講究録 No.1471 (February 2006), 19--34 に掲載されました. このノートで私の論文の日本人共著者の数が一気に4人に増えました. エルデシュ数 が3の日本人が3人増えたということでもあります.

2005年の暮れに突然,未知の小学5年生の男の子からファックスをもらいました. 「総合学習」で数学者の研究者の仕事について調べているので, 1 なる方法 2 仕事の内容 3 この仕事のやりがい 4 この仕事につくために大切なこと を教えてほしい,ということでした.この FAX への返事として2005年のクリスマス前後に書いた 手紙 (だだし受取人の名前はふせてあります)です.

先日,大学の職員食堂で,コンピュータ・リテラシーの講義を受けもっている先生から, どんな数でも,9乗した結果の1の桁と,もとの数の1の桁は同じになる というのが昔から気になっていたが,これは何でなのか,という質問を受けました. ちょっと考えてみると,この切口から, 初等数論がらみのリクリエーション数学(?)のようなものが作れたので, それを 初等数学ノート に書いてみました.批判される前に言っておくと, もちろん,この項目も下の微積に関する項目も「教育」と称する研究からの逃避にすぎません.

2005年10月10日, 京都大学数理解析研究所で開催された研究集会「強制法と無限組合せ論」で ``Adding a `strongly' stationary subset of Pκλ whose stationarity can be destroyed by a p.o. preserving cardinals'' という題の講演をしました(当日の dvi によるプレゼンテーションの pdf 版). この講演は,主に外国人特別研究員として神戸大学に滞在していた Greg Piper 氏との共著論文の内容に関するものです.

2005年9月19日, 岡山大学で開催された 日本数学会2005年度秋季総合分科会の「数学基礎論および歴史」分科会にて, ``<κ-strategically closed 強制概念で保存される Pκλ の分集合の強い stationarity について'' という題の講演をしました(当日の dvi によるプレゼンテーションの pdf 版). 内容は中部大学の紀要に投稿中の結果です.

微分積分学 II の講義で, 毎回,多変数関数の合成関数の微分法の定理の証明をちゃんとやろうと思いながら, 細部をごまかした証明もどきでお茶をにごしていたのですが, 今回,ついに我慢できなくなり,ある程度ちゃんとした 証明 を書き出してみました.書き出してみると, やはり講義でやるには適当ではないという気もしてきますが, たとえば講義のときプリントでくばる,ということはできるかもしれません.

2005年7月13日に,中部大学で「総合科目」の補習講義として, 情報工学科一年生のために,「計算できない問題について」と題して, 不完全性定理や P≠NP問題などの,超一般向け講演をしました. これは,この講演で用いた スライド (dviout によるプレゼンテーション)を pdf に変換したものです.

2005年7月12日に,名古屋大学での 数学基礎論セミナー で 「非可測集合は定義できるか」という題の講演をしました.これは,この講演で用いた スライド(dviout によるプレゼンテーション)を pdf に変換したものです. 題でも分るように,これは先日の中部大学での講演の upgrade 版です.

2005年6月22日に中部大学で開講の「総合科目」で, 作曲家の小櫻秀樹さんのレクチャー・コンサートの司会をしました.小櫻さんとの レクチャー・コンサートは今年で3度目です.総合科目の教科書に載せた, このコンサートのためのテキスト と,コンサート当日に配付した handout.

千谷慧子先生と共著で, 中部大学全学向けの講義「数学の考え方」 の副教材となるようなテキストを執筆中です. 千谷先生の書かれた このテキストための草稿 をここに置きました. まだ図や写真の一部は入っておらず,本文もまだ目指している完成版からはほど 遠いものですが,暇を見ては協議して色々手直しや改稿をしているところです. ご意見や,感想など何でも聞かせてください.

中部大学 理学教室コロキウム(談話会)の第3回講演会(2005年5月30日(月)924教室) で「面積のない図形について」という題の講演をしました. 次のリンクはこの講演の アブストラクト 当日のスライドの pdf 版 です. 一般向けの講演なので, 専門家にはちょっと退屈だったかもしれませんが, こちらの想定していなかった色々の質問が出たので,びっくりもしましたし, 普段の専門家向けの講演では経験しない種類のチャレンジを (ひや汗をかきながら?)楽しむことになりました.

2005年中部大学で春学期開講されている「統計の手法」,「微積 I」などの web page をここに作りました.

2005年前期開講の名古屋大学情報文化学部3年のための 「数理情報学 6」の講義を非常勤で受けもっています. 講義の内容は数理論理学の入門です.1997年に日本に移住して以来,実にはじめて, 自分の専門に近い講義をやらせてもらえることになったので, ちょっとよろこんだりしていますが, あまりはりきりすぎて受講者の皆さんがひいてしまってもまずいので, なにくわぬ顔で講義をしてい(るつもりでい)ます. この講義のための web ページ

2004年秋学期開講の 「数学の考え方」のページ を作りました.

現在執筆中の書籍のために開発した LaTeX マクロ xitemize 環境の定義とその応用例.

中部大学工学部情報工学科一年生の学生のための「総合科目」の 2004年5月19日 に代講として「数学の中の無限」という題で行なった 講義の講義録を敷衍して作ったテキスト をアップロードしました. また,2004年6月23日には,「総合科目」で 小櫻秀樹氏(作曲)と平田文氏(バイオリニスト) によるレクチャーコンサートの司会をしました. このとき配ったレジュメ

中部大学理学教室のコロキウムのアレンジメントを担当することになりました. 第一回の講演は6月15日に行われました.講演の案内とアブストラクトとは こちらをごらんください.

2004年春学期開講の「微分積分学 I」の web page をここに作りました.

2004年春学期開講の「統計の手法」の web page をここに作りました.

2003年9月に千葉大学で開催された 日本数学会 秋季総合分科会 の企画特別講演として, 「数学の基礎としての集合論 vs. 数学としての集合論」というタイトルの講演を しました. この講演の 予稿スライド の pdf ファイル.企画特別講演の趣旨は 「他の分科会の会員や大学院生にも分る」ような講演ということのようなのですが, 集合論は日本ではほとんどどの大学でも教えられていないため, この趣向に沿って話した結果, 私の講演は ちょっとはずかしいくらい初等的な内容のものになってしまったかもしれません. まあ,その分だけ多くの人に理解可能なものにできたのではないかと思いますが.

2003年9月に,「Emacs Lisp でつくる」が 日本評論社 から出版されました. 『コンピュータを思考/思索生活の支援として最大限に活用するためのツール群を Emacs Lisp で自作してしまおう』という趣旨の本です. この本の前書きと目次の pdf ファイル.

expository paper: 2003年3月23日〜26日に東京大学で行われた日本数学会年会での私の講演の内容にほぼ対応するものです. 去年の暮れに神戸大学で開催された General Topology Symposium の proceedings に投稿した文章の拡張版です.

中部大学の学部一年生のために開講している「総合科目」のプログラムの中のレクチャーの一つとして行われた2003年6月25日のレクチャー・コンサートの司会兼通訳のようなものをおおせつりました. 音楽関係の仕事で舞台に立つのは本当に久しぶりです. この機会に 音楽関係のコンテンツを追加することにしました(まだ工事中ですが,MP3 ファイルやリンクなどを充実させる予定です).

2002年7月26日から29日にかけて名古屋大学で開催された 「数学基礎論サマースクール」 で集合論の入門的な連続講義を行いました. このときの講義録

2001年12月1日と2日に, 集合論の研究会 Set-theory Meeting in Kasugai II を中部大学で開催しました.

2001年7月21日と22日に,集合論の研究会 Set-theory Meeting in Kasugai を中部大学で開催しました.このときの講演のアブストラクト,や関連のノートをこのページにリンクする予定です(準備中).このときの私の講演に関連したノートはここをごらんください.



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Last modified: Sun Aug 31 01:18:47 +0900 2008